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　毎年、4月、5月の重要な業務の一つに前年度の決算及び事業報告の作成があり、書面にまとめた決算及び事業報告は監事による監査を経て、理事（理事会）、評議員（評議員会）への報告・承認を得ることになります。私が所属する福祉活動推進センターでは、理事・評議員の人事に関する事務、理事会や評議員会の議案の整理、会議の日程調整、会議資料の作成などを担当しています。
　先日、令和6年度事業報告・決算書の作成に取り掛かっていたところ、新人の職員から「理事と評議員の役割や違いがよくわからない」と質問を受けました。確かに、入職時に組織図や定款を見ながら簡単に説明した程度でしたので、役割や違いまでは詳しくは伝えきれずにいました。自分が所属する会社がどのような仕組み（組織）で成り立っているのかを知っておくことはとても大切です。

■理事（理事会）：一般的な会社でいうと取締役（取締役会）に近い存在です。理事は、法人の業務を執行する役割を持ち、理事会において経営に関する重要な決定を行います。
■監事：監事は、理事の職務執行を監査する役割があります。理事会で決議された業務を適切に進めているか、予算は適切に執行されているか、法人運営が法令及び定款に従い適正に遂行されているか、などを監督する立場にあります。
■評議員（評議員会）：一般的な会社でいうと株主（株主総会）に近い存在です。評議員は、法人の運営を監督する立場にあり、評議員会は理事や監事等役員の選任・解任、定款の変更といった法人運営の重要事項を最終的に決定する機関です。

　このように、理事は実務を担当し、評議員はその監督を行う役割を果たしており、法人の運営にはそれぞれの立場で他方を管理・監督する機能があり、適切な体制を維持するために互いにチェックし合う組織構造となっています。そして、事務局（職員）には、法人の事務、事案、財産などの状況を理事会や評議員会へ正確に報告するとともに、会議で決定された業務を誠実に進め、神栖市の福祉の増進、発展に貢献していく任務があります。
　今回の新人のように分からないことを積極的に知ろうとするひたむきな姿勢に、私自身も探求心を忘れないように業務に取り組むことの大切さを改めて感じることができました。令和7年度も理事及び監事、評議員のご協力を頂きながらさらなる事業の充実に努めたいと思います。

＜福祉活動推進センターM＞

• 2025年5月29日
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