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【報告】第255回地域ネットワーク勉強会を開催しました

【報告】第255回地域ネットワーク勉強会◆日時:平成31年4月16日(火)
      午後7時~午後9時
◆テーマ:相談援助スキルアップ講座
     「相手を受け入れる支援力を身につけよう」

◆講 師:千葉 剛 氏
  鹿嶋市だいどう地域包括支援センター 社会福祉士
  (茨城県社会福祉士会 副会長)
◆参加者:28名

今回の勉強会は相談援助スキルアップ講座として、高齢者・障害者施設や総合病院、行政機関の相談員、ケアマネジャー等の”相談援助職”の方を主な対象として開催しました。

(1)援助関係を築く関わり、(2)コミュニケーション技術、(3)面接技術、(4)相手のニーズや課題を引き出す関わりの4つの内容について、講話と演習の構成で進行していただきました。

(1)援助関係を築く関わりでは

利用者と援助者の「信頼関係」を築くための倫理と行動の原則として、60年以上にわたって相談援助者としての基本的な態度を示した「バイスティックの7原則」と、利用者自身の「強み」である能力、人的・物的資源、経験、興味関心、熱望などを大切にして引き出す「ストレングス」の視点を振り返りながら、演習ではグループで、初回面接の時に心がけていること、配慮していることを話し合いました。

(2)コミュニケーション技術では

言葉や文字で伝える言語的コミュニケーションに対して、非言語的コミュニケーションは、身体動作(身振り手振り、表情、姿勢)、空間行動(相手との距離、座る位置)、準言語(声の質や強弱、速度)、接触(触れる、なでる、たたく、抱く)、身体的特徴(髪型、メイク)、身につけるものなど、言葉だけでは表せない想いや空気、置かれている状況を伝えるなど、言語を補完する役割があり、どちらも大切なコミュニケーション技術になります。
演習では、コミュニケーションタイプの診断チェックで、大きく5つに分けられる(社交家、チャレンジャー、潤滑油、几帳面、マイペース)タイプを調べ、その特性を確認しました。

(3)面接技術では

面接は、特定の目的を持った対人コミュニケーションであり、課題の解決や環境改善のための手段です。信頼関係を築き、情報を共有化して課題解決、状況改善に向けて介入します。基本的な技法には、傾聴、質問(開かれた質問、閉ざされた質問)、観察、励まし、伝え返しによる話を理解したという受け止め、共感、矛盾点の指摘、問題の焦点化などがあり、演習では開かれた質問と閉ざされた質問の使い分けについて学びました。

(4)相手のニーズや課題、力を引き出す関わりでは

インテーク(初期相談・情報収集)やアセスメント(情報収集・分析)により、相談者との信頼関係を築き、相談者の抱える問題(原因、日常生活での困り)、問題の特徴(問題への考え、意向、関心)、問題解決の可能性(解決方法、環境、相談者にできることなど)、問題の整理(相談者のニーズや欲求)、解決法(相談者自身の解決力、人的・物的資源など)に導きます。
演習では、認知症を抱えた家族を演じる人と、その相談に応じる援助者を演じる人で、初回の訪問相談で確認したいことをロールプレイ(役割演技)しました。

今回の勉強会では、講話で学んだことをその場で演習することで、相談支援の学びを深めることができました。様々な分野で相談支援している人たちとの演習で、他の相談援助者の対応方法を見ることで自分のバリエーションを増やすことができ、さらには参加者間で新しいネットワークの輪を拡げることができました。

問い合わせ先

このページに関するお問い合わせは神栖市社会福祉協議会です。

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