社協は福祉の総合相談窓口を実施しています。窓口や電話で寄せられる相談者から話を伺い、困りごとやその背景にある課題を確認し解決に向け相談者と一緒に考えていきます。ただ、その課題を社協だけで解決に繋げられることは多くありません。市役所各課や福祉サービス事業所等の関係機関と連携することで相談者を支えることが可能になります。

　事務局内研修では、効率的に業務を遂行するために研修体制やチェック体制を構築し、相談対応に必要な知識と業務内容の共有化を図ったうえで、関係機関と連携することが相談者の安心した暮らしに繋がることを学びました。

　この連携をスムーズに行うには普段から関係機関と連絡を取り合い、意見を言い合いお互いが認め合える関係を築いていることが大切になります。

　　【　関係機関との関係づくりのポイント　】

　　　(1)　広く社協事業の有効性を伝える機会を得る。

　　　(2)　社協事業と関係機関の強みや特徴を確認。

　　　(3)　既存の制度でカバーできない福祉課題の共有を図る。

　先日、相談者と関係機関の担当者が集まる会議（担当者会議）に参加しました。相談者の「金銭管理に不安がある」や「福祉サービスを利用したい」等の課題を整理し、課題解決に向けそれぞれの担当者が担うべき役割と相談者へのサポート体制について話し合い、その後の道筋を提案する場となりました。相談者の「これならできる」という前向きな気持ちを聞くことができたことに安堵し、どんなことがあっても相談者を支えていこうとする担当者たちと気持ちをひとつにすることができました。

　相談者の望む生活に向け話し合いを重ね、同じ方向を向いて関わる関係機関との横のつながりが信頼関係となり、新たな相談対応に活かされることが多くあります。この関係は先輩や同僚とともに積み重ね築いてきたものになります。中立公正な相談機関の社会福祉士としてそれぞれの機関の果たすべき役割の確認を行いながら、これからも相談者と誠実に向き合い、関係機関との連携を積み重ねていきたいと思います。

＜　地域福祉総合相談センターＯ　＞