★社協職員レポート 「精神保健福祉士をめざす理由 ~配属実習を終えて~」
私は現在、精神保健福祉士資格取得のため、9ヶ月の短期通信課程を受講しています。
この課程の一つに、精神障害者関連施設での配属実習というものがあり、私は茨城県内にある精神障害者支援施設に約3週間通い、今月上旬に全日程を終えました。
配属実習の目的は、精神保健福祉関連法令に規定された医療機関や支援施設が、その機能を具体的にどう発揮しているかを学ぶことと、その機関を利用する患者さんや利用者さんと直に接することで対人援助技術を体験的に学ぶことにあると思いますが、実習を終えた私の感想は後者の「利用者さんと直に関わることでのいろいろな気づき」こそが大きな収穫だったように思っています。
実際に実習でやったことは、施設の各種活動に参加しながら、精神障害を抱えた方々と仲良くさせてもらった、というだけだったのですが、普段の職場とは違う環境で、仕事ではなく「実習生」という立場での関わりだったこともあり、体験した全ての活動が新鮮かつ刺激的に感じられたことで、改めて自分自身の福祉実践観を振り返ることができたというだけでも、こういった機会を享受できて良かったと感じています。
私が気づいたことは、自分自身の物事の感じ方・捉え方が、知らないうちに硬直化していたということでした。感受性(問題を捉えるセンサー機能)が弱くなっていたといっても良いかもしれません。
この機能は相談援助の場面で重要なもののひとつで、相手の言動や態度などから、その方の抱える生活課題を捉えようとするとき、このセンサーが適正に機能していないと、問題の本質にはたどり着けず、具体的な支援のしかたを考えることもできません。
また、このセンサー機能には個人差があり、特に相談援助の専門職にとっては、自分自身の持つセンサーがどういう感度を備えていて、どんなときにブレやすいかを客観的に理解し、自覚しておくことも重要になると思うのですが、職場で日々の業務に追われる毎日が続くと、気づかないうちに勤続疲労・機能低下をおこすものなのかもしれません。今回の実習での施設利用メンバーとの関わりは、私にとって、自分のセンサーを点検・修理するとともに、バージョンアップを考えるきっかけにもなったように感じています。
このセンサー(物事を感じる・捉える力)には、これまでの人生経験等のなかで自然と身に付いている部分と、自ら訓練し「技術」として身に付けることができる部分があると思います。
福祉の仕事に携わっている人、あるいは目指そうとしている人は、前者の部分を高いレベルで保持している人が多いような気がしていますし、そのことを否定はしません。しかし、福祉の専門職を語ろうとする場合はそのレベルに留まってはならず、後者の意味での「相談援助職としての感受性」を専門技術として備え、日々点検・強化に努める必要があると私は思います。「感じる力」だけでなく、「コミュニケーション能力」や「コラボレーション能力」などにも同じ事が言えると思います。
職業人あるいは組織人として福祉実践に関わろうとする場合、自然に身に付いた実践力だけでなんとかしようとすれば「個の力量」に委ねざるを得ませんし、「技量のメンテナンス」といった発想も出てきませんが、訓練して身に付けた実践力・実践観は組織内あるいは他機関との共有・点検・評価が可能で、かつ後進に伝承していくことができ、「組織としての力量の向上」を目指すことができます。
私は今、まず自分自身がその技術を自ら高めようと、精神保健福祉士資格の取得にチャレンジしているんだったよなぁと、今更ながら強く実感していて、これから神栖市社協の力を強化していくためにも、しっかり勉強して国家試験に臨まなければと、モチベーション向上にもつながった「実りの秋」の実習になりました。
〈総務グループ S〉
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メールでのお問い合わせはこちら- 2011年10月27日
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