★社協職員レポート ~映画「犬と猫と人間と」上映会 後日談&新刊図書のお知らせ~
平成22年11月6日に開催した「神栖市社協福祉感謝会」は、140名の参加があり、盛況のうちに終えることができました。
また、記念上映会として実施した映画「犬と猫と人間と」についても好評をいただき、映画についての感想も多く寄せられました。
ちなみに、映画「犬と猫と人間と」は、ペット大国と呼ばれる日本で、年間30万頭以上の犬猫が処分されるという驚くべき現実、捨てられた命を救おうと奮闘する人々の姿を描いたドキュメンタリー映画です。
先日、このウェブサイトをご覧になった茨城県在住の方より、「映画を見た方々の感想を読んで非常に共感しました」という内容のお手紙をいただきました。
この方は、感謝会とは別の場所で映画「犬と猫と人間と」を数回観ていて、映画自体に対する感動に加え、「ぜひこの映画はいろいろな場所で、多くの方に観てもらいたい」との思いを強くされ、以前から近隣地域での上映状況をチェックされていたそうです。またご自身も、日本における捨て犬、捨て猫の実態について熱心に勉強されており、お手紙とあわせてたくさんの資料や、茨城県動物指導センターの情報、「読んでもらいたい本」のリストなどを提供してくれました。
このような「共感」や「激励」のお手紙をいただいたことは、職員として非常に嬉しい体験となりましたし、神栖市社協のウェブサイトが、市内外を問わずいろいろな方の目に触れているんだという実感とともに、これからのウェブサイトづくりに向けた責任感も増しています。
なお、お手紙の中で紹介いただきました「読んでもらいたい本」については、神栖市社協として何種類か購入し、社協書籍貸出ライブラリに加えることにしました。書籍の内容を末尾で紹介していますので、興味があったら社協事務局までお問い合わせ下さい。
その本の中の1冊に「動物が幸せな社会って、決まって人間も幸せなはずです。」という文章がありました。
今回、ペットと人間との関わりをテーマにした映画を上映したことと、それに対して多くの反響があったことは、私たち社協職員にとってもいろいろな思いを喚起するキッカケとなりました。
通常「社会福祉」とは、人間の福利(Well Being)を増進するものとして考えられていますが、広い意味でいえば、人間も含め、同じ地域に生きるすべての生命が、幸せに生きる権利を守る活動であるということもできます。
声なき声に耳を傾け、みえにくいニーズを発見し、相手とともに解決への道を探すという福祉の取り組みは、人間に対してだけでなく、ともに生きる動物たちに対してもあてはまる、あてはめなければならないものなのかもしれません。
そしてまたこの活動は、行政や福祉関係者だけの取り組みではなく、「命を大切にしよう」という、市民一人ひとりの思いがあって初めて解決が図れるのではないかと思います。
動物たちの幸せを考えることは、私たち人間の幸せを考えることでもあるのだとすると、今、社会福祉協議会にできることは、今回のような映画上映会や、書籍の紹介をすることで、大人・子どもを問わず、同じ思いを感じてくれる方達を増やしていく活動なのだろうと、今回の事業を通じて改めて感じることができました。
〈総務グループ S〉
★今回貸出ライブラリに加えた書籍です
「犬たちをおくる日―この命、灰になるために生まれてきたんじゃない」(ノンフィクション知られざる世界)今西乃子著 金の星社 2009
愛媛県動物愛護センターを取材し、そこで働く職員の方々がどのような思いで捨てられる犬・猫達に関わっているかが紹介されています。動物愛護センターでの仕事内容がわかるとともに、センターだけでなく人間社会が動物とどう関わらなければいけないのかを考えさせられます。児童書として刊行されており、文字が大きくて読みやすく、漢字にフリガナも付いていますので、小学生にお勧めです。
「命の教室~動物管理センターからのメッセージ」(イワサキ・ノンフィクション 13) 池田まき子著 岩崎書店 2009
秋田県動物管理センター職員が、県内の小中学校や高校を訪問して行う出前授業「命の教室」。そこには、捨てられた犬や猫が処分される現実を伝えることで、動物の命について、動物を飼う責任について考えてほしい。そして、自分たちの命の大切さを見つめ、自分の命もいたわってほしいという強いメッセージが込められていました。読んでいて、自分も授業に参加している気持ちになります。この本も漢字フリガナ付きですので、小学生にお勧めです。
「犬を殺すのは誰か-ペット流通の闇」AERA記者 太田匡彦著 朝日新聞出版 2010
雑誌「AERA」の記者である著者が同誌上で掲載した記事をまとめた本です。犬の流通・販売ルート、ペット業界の生々しい実情や、動物愛護先進国ドイツとの比較などが丁寧に取材されています。「命のバーゲンセール」「隔週木曜日は“捨て犬の日”」といったショッキングな言葉が登場し、著者の強烈な問題提起に圧倒されます。主要自治体別「捨てられた犬の種類」、全106自治体アンケート「犬にやさしいまちは?」等のデータも充実しています。
写真集「どうぶつたちへのレクイエム」 児玉小枝著 日本出版社 2005
動物収容施設に送られ、数日後、あるいは数時間後に命を絶たれてしまうどうぶつたちの「最期の姿」をとらえ、著者初の写真展「どうぶつたちへのレクイエム」に展示された写真をまとめた写真集です。モノクロ写真に映る犬、猫たちの眼は、私たちに対し確実に何かを訴えています。写真一枚一枚に、著者のコメントや、写真展を訪れた方の感想が添えられ、ページをめくるたびに、ただただ考えさせられます。
「犬と猫と人間と~いのちをめぐる旅」 飯田基晴著 太郎次郎社エディタス 2010
今回、神栖市社協福祉感謝会で上映した映画が本になりました。「動物たちの命の大切さを伝える映画を作ってほしいの。お金は出します」という猫おばあちゃんと、著者(同映画の監督でもあります)との出会いのシーンからはじまり、取材、撮影、編集作業が展開される様子はまさに「いのちをめぐる旅」。映画を観てから読むと、感動がよみがえります。映画を観る前に読むと、きっと映画が観たくなります。
★茨城県動物指導センターとは?
茨城県動物指導センターは、「狂犬病予防法」、「動物の愛護及び管理に関する法律」、「茨城県動物の愛護及び管理に関する条例」などに基づいた業務を行っています。昭和62年より業務の効率化を図るため、全県下の動物行政を一元化し、「人と動物の共生する地域社会の実現」を目指して、動物愛護精神と適正飼養の普及啓発に努めています。
<主な業務>
犬猫の保護及び管理
○犬・猫の保護・収容(徘徊犬や飼い主の判らない犬、負傷している犬猫)
○犬・猫の引取り(飼い犬・飼い猫の引取りは有料です。飼い犬・飼い猫は、収容後ただちに殺処分になります)
○犬・猫の管理(保護・収容した犬猫を一定期間飼養管理、負傷した犬猫の応急治療等、行方不明の犬・猫を捜している飼い主さんへ
の情報提供)
○犬・猫の返還(飼養期間中に飼い主の判明した犬猫は、適正な飼い方について指導後に返還)
○犬・猫の致死処分
○犬による咬傷事故の調査及び指導
動物愛護の普及啓発
○動物愛護フェスティバル(茨城県動物愛護月間である毎年9月に実施)
○子犬の譲渡会、犬のしつけ方教室の開催
○譲渡情報バンク(犬・猫の飼養希望者と譲渡希望者への情報提供サ-ビス)
○ペットに関する相談
動物取扱業の監視・指導
○動物取扱業の登録及び指導
○特定動物(ライオン、トラ、クマ、サル、ワニ等の危険な動物)の飼養許可及び指導
※上記の内容は、茨城県動物指導センターのホームページより抜粋したものです。詳細は、上記ホームページにて直接ご確認ください。
問い合わせ先
このページに関するお問い合わせは神栖市社会福祉協議会です。
(本所)神栖市溝口1746-1 (支所)神栖市土合本町3-9809-158
電話番号:(本所) 0299-93-0294 (支所) 0479-48-0294 ファクス番号:(本所) 0299-92-8750 (支所) 0479-48-1294
メールでのお問い合わせはこちら- 2011年12月10日
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