★社協職員レポート ~社会福祉士「G」の後見日記5~
成年後見人を受任した経緯とあわせて「成年後見制度」に付随する制度を紹介してきた後見日記の後日談の前編です。
これまでの後見日記はこの「職員レポート」カテゴリ内にありますので、あわせてお読みいただけると幸いです。
平成22年4月に権利擁護・成年後見センター「ぱあとなあ」を介して、後見人を受任してから1年半が経ち、ご本人と毎月お会いすることが定着してきたころでした。できるだけご本人との距離を近づけられるように言葉かけを続けて、面接を重ねてきた秋も深まった11月、その時は突然にやってきました。
11月3日の文化の日、朝9時過ぎに携帯電話が鳴りました。着信を確認するとご本人の入所する施設からです。祝日の朝からなんだろう?と電話に出ると、前日の深夜にご本人が救急で総合病院に入院になったとの連絡。病院からはもう施設には戻れないかもしれないと言われているとのこと。一気に危機感が高まり、携帯電話を持って立ち尽くしてしまいました。
“やらなければならないことが山積みだ。”
頭の中を整理して、後見人として何をするべきか考え、
(1)入院した病院に本人の様子を確認することとあわせて入院手続きをする。
(2)法定相続人である親族に病院から医療同意の確認があることを伝える。
(3)亡くなったときの葬儀社、信仰する宗派、代々の墓を確認する。
これらをできるだけ早く進めなければと、最初にご本人と同町内に住むイトコのAさんに連絡を入れました。Aさんはご本人のことをよくご存知で、懇意にしているお寺と若いときに亡くなった奥さんの眠るお墓の場所、法定相続人の弟さんの連絡先を教えてくれました。
また、もしもご本人が亡くなることがあれば、親族として関わってくれることも確認ができたので、大きな後ろ盾ができてすごく安心することができました。
その後に弟さんに連絡をしたところ、遠方でもあり、年を取って足腰も弱っているので、こちらに来ることはできないと言われてしまいました。ただ「そちらのいいようにやってください。」という言葉があったので、ひとまずAさんと相談しながら手続きを進めていくという方向性が定まりました。
その日は電話での確認をするだけにとどめて、2日後の11月5日にご本人の入院する総合病院に入院の申込みに行きました。会計の窓口で入院費用の支払い方法の確認、緊急連絡先の確認があり、どちらも後見人の自分の名前で手続きをしました。
ご本人への面会のためにナースステーションで病室を確認して、ご本人にお会いしましたが、起きているのか、眠っているのか定かでない表情で、意識があるのかもわからない状況でした。
しばらく病室にいると主治医の先生が現れ、ご本人の病状について多臓器不全でいつ亡くなってもおかしくない状況であるとの説明を受け、これからの医療行為について同意いただきたいと「医療同意」を求められました。
医療行為の同意権は後見人にはありません。そのことを先生に説明して、法定相続人の弟さんに連絡を入れておくので、病院から医療行為の同意について弟さんに確認してもらいたいと伝えました。
その日の病院での手続きはそれで終えることができました。
後見日記6後日談の後編に続く
| 「医療同意とは」 成年後見人の権限として、医療契約を締結すること、その費用の支払い等に関しては成年後見人の包括的代理権に含まれるものと解されています。しかし手術等の身体に侵襲を伴う医療行為について、本人に代わって同意する権限は認められていません。 |
問い合わせ先
このページに関するお問い合わせは神栖市社会福祉協議会です。
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電話番号:(本所) 0299-93-0294 (支所) 0479-48-0294 ファクス番号:(本所) 0299-92-8750 (支所) 0479-48-1294
メールでのお問い合わせはこちら- 2012年3月29日
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